- ハリは痛くないですか?
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当院で使用する鍼(ハリ)は髪の毛より細くしなやかで「全く痛くない」と仰る方も居られます。
鍼は、大まかに分けると4タイプあります。
●1)皮膚に直接、刺すタイプ(毫鍼 ごうしん)
●2)皮膚に細く短い針を差し残すタイプ(置き針)
●3)皮膚に当てるだけのタイプ(鍉鍼 ていしん・古代鍼 こだいしん・接触鍼)
●4)木槌で棒を軽く叩くもの(打針 だしん・うちばり)3)4)は刺激が軟らかで、とても気持ちが良く、お子さんにもさせていただいています。
いずれの鍼も症状やご希望にあわせて組み合わせることが出来ます。
「どうしても怖いし、痛くないか心配」と思われる方には3)4)の『刺さない鍼』や熱くないお灸(下記のQ&A参照)をお薦めしています。気兼ねされず、ご相談下さい。
- お灸は熱くないですか?痕が残りませんか?
- 当院が使うお灸は熱くありませんし、痕も残りません。
お灸は、大まかに分けると3タイプあります。
●1) 皮膚で直接、燃やすタイプ(直接灸)
●2) 皮膚とお灸の間に厚紙や植物の葉などを敷くタイプ(隔物灸)
●3) 皮膚から距離を開けて、お灸をかざすタイプ(棒灸)1) の、直接燃やすタイプのお灸でも、皮膚の上で燃やし切るタイプと、途中で消したり、取り除くタイプがあります。
この燃やし切るタイプのお灸は熱く、痕が残る場合もありますが、このタイプのお灸は逆子など特別な症状に対してしか行ないません。行なう場合には必ず事前にご説明し、ご了解頂いてから致します。
1) の「途中で消したり取り除くタイプ」と、2)は、気持ち良い熱さの時やチリッと熱さを感じた瞬間に取り除きます。
3)は「かざすだけ」なので気持ち良い温かさです。
お灸は「熱いのを我慢した方が効く」と思う方が居られますが、そんなことはありません。我慢されないようお願い致します。
- ハリに通う頻度はどれくらいですか?
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お一人お一人状態は異なりますので、ここでは何とも言えません。
1回で症状が治まる方も居られますし、続けて通って頂く必要がある方も居られます。
理想を言えば、始めの2~3週間は、なるべく間を開けずに来て頂き、その後は週に1回、2週に1回、1カ月に1回…と間隔を開けていくのが効率の良い通い方です。
何故なら、「体は元の状態に戻ろうとするもの」だからです。
たとえ悪い状態であったとしてもバランスが悪い状態の方へ傾いている時には、その力の方向(つまり悪い方)へ引っ張られます。本来の良い状態に戻るには回数と時間を必要とすることが多いものです。 バランスが整うと、間隔を開けてもご自身の体の力で本来の良い状態を保てるようになります。
ですが、ご遠方などの理由で「間隔を開けずに通えない」方も多いです。その方には食べ物や日常生活のアドバイスをお伝えし、ご自宅で出来ることを行なって頂きながら、可能な範囲で施術をお受け頂いています。
いずれにせよ、勧誘は致しませんので、ご安心下さい。
- ハリは本当に効くのですか?
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WHO(世界保健機関)やNIH(米国 国立衛生研究所)で、鍼灸の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療としての有効性が認められています。
また現在も多くの研究が進められています。具体的な症状名については下記のQ&Aをご参照下さい。
- ハリはどんな症状に効きますか?
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下記がWHOから適応が認められている病名です。
これ以外の、WHOが認める病名がつかない病や症状、違和感に対しても施術をさせて頂けるところが東洋医学の良さであり特徴です。
また、当院では症状に対してだけでなく健康維持、体質改善を目的とした鍼灸施術もしております。
先ずはご相談下さい。
WHOが鍼灸施術に対して適応を認める病名、疾患
神経系疾患
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
運動器系疾患
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患
気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分秘系疾患
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
生殖、泌尿器系疾患
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・不妊
耳鼻咽喉科系疾患
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
眼科系疾患
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
小児科疾患
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
その他
不定愁訴など
- ハリの後で入浴してもいいですか?
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はい、大丈夫です。
ただし直後に鍼やお灸をした部位をタオルで強く擦る等はお止め下さい。化膿する場合があります。
その日の夜に普通に入浴されるには問題ありません。
- 風邪を引きました。ハリを受けてはいけませんか?
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「風邪をひいたから鍼を受けてはいけない」と思っておられる方が多いですがそのようなことはありません。
風邪をひいている時に鍼灸施術を受けて頂くと症状の緩和や、治りやすくなります。熱が出ておられる場合も同様です。
- 時間はどれくらい掛かりますか?
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通常の鍼灸施術か不妊でお悩みの方のための施術によって時間が変わります。
通常の鍼の時間は初回→1時間半、2回目以降は30分~1時間程度です。初回に時間が掛かるのは、それまでのお体の経過について伺う問診、お体の状態を診せて頂く触診などがあるからです。
2回目以降の時間に幅があるのは、その時のお体の状態によって施術に違いがあるためです。ご了承下さい。
- 施術料につて教えて下さい
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初回のみ初検料として別途、頂いております。
その理由は、初回に症状が出るまでの経過や、症状について、日常生活について詳しくお伺いする必要があること、お体の状態もしっかり診せて頂く必要があるためです。
また、2回目以降は施術時間に30分~1時間程度と幅があるのですが、当院は時間の長短や、施術部位の多い少ないで施術料を変えることはしておりません。ご安心下さい。
- 病院や他の治療を受けています。ハリを受けられますか?
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お受け頂けます。
不妊治療など病院の治療を受けながら、また漢方薬や他の整骨院やマッサージなどを受けながら鍼灸施術をお受けになる方も居られます。他の治療を受けておられることを加味しながら施術させて頂きますので、お話下さい。
逆に、お話頂けないと症状が出ている理由を考える妨げになる場合もあります。
ですから、飲んでおられるサプリメントやお薬、他に受けておられる治療などは遠慮されずにお話下さいますようお願い致します。
- 刺さない鍼とは、どんなものですか?
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刺さない鍼で当院が主に使っているものには次のようなものがあります。
●古代中国の鍼で、ツボに当てるだけのもの
●日本の安土桃山時代の棒状の鍼で、木槌で腹部を軽く叩くもの
●日本の鍼で皮膚を摩擦するもの刺さない鍼は上記以外にも種類があります。
一つ目の古代中国の鍼は、一度途絶えましたが復刻されました。現在は写真のような鍼を用いられることが多いです。
先が尖ったものもありますが、皮膚にそっと優しく当てるだけです。
ちょっとチクッとした感じがある場合もありますが、当てるだけですのでご安心下さい。
また、木槌で腹部を軽く叩くものは写真の通りです。
棒状の鍼を木槌でコンコンと叩きます。
脳梗塞の後遺症などの半身不随、胃のむかつきや、動悸、妊婦さんのお腹の張り、逆子などの症状にも使います。
皮膚を摩擦するものは写真の通りです。
皮膚がほんのり赤くなる程度に軽く摩擦します。以上は、子どもさんにもさせて頂いています。
どの種類を使うかは、その時のお身体の状態で選びます。
刺す鍼より刺激は優しいので、効き目も緩やかですが、鍼が怖い方や、子どもさんには「痛くない」と安心して受けて頂け、ご好評頂いています。