生理痛は「痛み止めを飲んで、おさえておけばいい」と思っておられませんか?
何故こんなことをお尋ねしたかというと、本来「健康な女性に生理痛はない」にもかかわらず、生理痛は当たり前で、痛み止めを常用している方が多いからです。
「痛み」と、生命力の源である「気の巡り」「血の巡り」には深い関係があります。
それは「気の巡り」「血の巡り」が悪くなると、とどこおりが生じ、そのとどこおりによって痛みが生じるという関係です。
このとどこおりは痛みだけでなく生理前のイライラや胸の張りも引き起こします。
生理が始まってからは、腰や下腹部の痛み、頭痛や吐き気を引き起こすこともあります。
こうした症状をそのまま放っておくと、とどこおりがさらに悪化して、乳腺炎・乳癌・卵巣嚢腫・子宮筋腫・不妊症などになってしまう確率がとても高くなってしまいます。
当院では、次のようにして生理痛の改善をはかります。
先ず、基本となる鍼灸施術では「気の巡り」「血の巡り」の改善を目指します。
そのために、例えば
血が滞っておられる方なら、その滞りを取り除く目的の鍼灸を、
お体に湿気(不要な水分)が溜まっている方には湿気を取り除く目的の鍼灸を、
ストレスで気の巡りが悪くなっておられる方にはストレス緩和のための鍼灸を
弱っている内臓があるなら、それを助ける鍼灸施術をします。
(生理痛に特に関係が深い臓は腎・肝・脾です)
このようにして、それぞれの方に合った施術を行なうことで気の巡りが良くなり、気の巡りが良くなることで血の巡りも良くなり、痛みが軽くなります。
さらに鍼灸を続けていくと、体質が改善され、結果的に痛みのない生理を迎えることができるのです。
日常生活にこそ痛みの原因があります。
日常生活に「気の巡り、血の巡りを悪くする原因」があるからこそ、それを見つけるために当院ではカウンセリングに力を入れています。
何故なら、どんな生活を送っておられるかお聞きすることで日常生活にひそむ「気や血の巡りを悪くする原因」が見えてくるからです。
例えば、腎が弱っておられる方が「水を1日2リットル頑張って飲んでいます」と言われることがあります。
体に良いと思われての事なのですが、水分を濾過する腎に負担を掛け、体を冷やしたり、また不要な水分を排泄できずに足が浮腫んだりすることがあるのです。
皆が水を2~3リットル飲んで健康になれる訳ではありません。
水を代謝する力が十分にある人は飲んで良いですが、十分でない体質や状態の方は飲み過ぎとなり逆効果なのです。
このようにカウンセリングで原因を見つけた後は、単に「水を飲まない様にしましょう」というアドバイスではなく、体の中の不要な物を排泄するのに効率の良い飲み方や、どんな水分が良いかなどの具体的なアドバイスを致します。
体質は、数日の生活改善で変わるものではありません。
薄皮をはぐように、徐々に改善されていきます。
諦めずに根気よく日常生活も見直していきましょう。
もし当院で「痛くない」「うっとおしくない」生理を迎えられるお体を目指そうと思われたならご連絡お待ちしています。